元は2枚写真のとおり、管球王国28号で大西正隆先生が発表された２A3パラレルシングルステレオパワーアンプ HK５をべースにグレードアップした大西背先生への特注品です。
部品頒布と製作で20万円以上でしたので、先生による製作費入れて30万円超えたものになります。

本年5/25に大西先生（ご本名田中氏）に点検いただいて問題ないことを確認してもらっていますのでご安心ください。
上記管球王国記事のカラーコピーや先生の会社の連絡先も書かれた点検シートも同封いたします。
写真が全てで真空管は付属できませんが、2A3と手前のMT管は真ん中が12AX7、そのサイドの2本が12AU7といったいずれも現行でも製造されている真空管ですので、入手は容易でしょう。
そのうち2A3については竿釣りフィラメントのオリジナルや、12AU7は型番別の高信頼管も出品予定です。
個人的には、現行のでもクラシックコンポーネンツ取り扱いの日本のチタン1枚プレートの2A3も十分高音質でシャープな音で好みです。


作者の大西正隆先生はSONYで777シリーズなどの高級プリメインアンプ、CDプレーヤー、カセットデッキなどの設計をされたと聞いている方でエレクトロニクスとメカトロニクスの両面に精通されている先生です。
先生ならではと思うのは、配線の美しさ、そうして雑誌では鈴蘭堂の汎用シャーシを特注では、やってみたかった母シャーシが分厚い銅板シャーシということです。
銅メッキシャーシはかつての国産高級アンプではありましたが、さすがにコストから銅板利用は知りません。
DELEの無誘導抵抗やASCのフィルムコンデンサー、今はなき理研のカーボン抵抗、TANGOとディスカッションしながら、共同開発したパラシングル用出力トランスや電源トランスは、もう作れないでしょう。
今回改めて中の写真撮影で裏蓋を開けるときに驚いたのは底板は14本ものネジで取り付け。そのネジには普通の金属ワッシャーのほかにあえてプラスチックワッシャーも入れて、遊びとダンプをやられているあたりはメカトロニクスのプロの仕事と思いました。
一番の安心はALTECやMarantz#7Cなどでは当たり前のサービスマニュアルに相当する回路図、電圧など各種値、パーツリスト、配線図などメンテナンスが将来も容易かつ確実にできることです。
音質については、管球王国28号の先生ご自身による評を抜粋引用します。今回はシングルアンプとの比較ですが、結果は狙いどおり低域が充実しています。低域は量感を損なうことなく、締まっています。
滑らかな中高域もシングルアンプのHK3とは異なります。
各楽器の分解能が上がり、ジャズドラムのブラッシュワークあるいはシンバルがリアル感を伴って前へ出てくる感じです。それでいて、弦はきつくなりません。ピアノ・ソロも心地よく響き余韻も感じられる、大変バランスの良い音に仕上がったようです。
使用品で写真のとおりです。音が出ないなどの電気的問題については到着から３日以内に動作確認いただきご返品に応じますが、その他はNC.NRでお願い致します。
ほかにもオーディオ関係をいろいろ出品しております。
今後は動作確認できる貴重なビンテージ真空管などの出品も予定しております。ウオッチリストにご登録いただければ幸いです。

管球王国 Vol.113 2024年 SUMMER

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