「この日傘は、一番最初に生まれた色です。楽しくて、澄んでいて、この日傘を持った方が、ワクワク楽しく過ごせる姿をイメージした色目です。本当に楽しい色。なんとなく、マカロンが思い出されてしまったのです。食べなくてもあんなに心躍るマカロンのように、感じて頂ければ嬉しいです。」:::::::::::::::::::::::::::::::::::::【作品にまつわるエピソード】きっかけは、お着物を染めているときです。手描きのお着物って、ピンと張って、染めるので、下からのぞけるんです。それが、光が入って凄く綺麗なんです。日傘にしたら、絶対きれいだなと思ったのが、2005年くらいのことでしょうか。でも、着物の生地で日傘など作ろうものなら、色は褪せちゃうし、絹はボロボロになってしまうんです。それから11年。「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」https://lexus.jp/brand/new-takumi/の2016年京都代表に選ばれたことが制作のきっかけになりました。この研究の中で、全てをクリアする技術を開発したんです。1年かかって、いろんな仕事を犠牲にして、研究しました。(着物作家で日傘を手描きで染められるのは、おそらく私だけかと思います。)出来上がった日傘は、周りの着物を着ている方は勿論、着ていない方にも大反響頂きました。嬉しくて、一本ずつ、同じものは染めず(厳密には染められない)楽しんでいます。この日傘の本当の美しさは、さしている貴方の方から見上げた色なんです。持ち歩いているだけでも声を掛けられると仰って頂けるこの日傘ですが、ちゃんと、さしてる貴方のお顔周りが一番綺麗なんです。お仕立ても、工場ではなく、職人が一つずつしておりますので、何かのアクシデントで骨ごと取り換えたとしても6,000円程度で出来ますし(2021年時点)、万一生地が破れても、私が染められます。一生付き合う日傘として、お使い頂ければ幸いです。