1枚目の写真の板には、銘が福寿生とあります。応需50の内(求めに応じて50個作った)とあり 花押が記されています。この板には、反対側に革製の取っ手があり、2枚目の写真にそれが写っています。ここには、玉の絵、黒茶碗 未生斎 弘久造 とあります。箱の枠を(後から付け足して？)1段高くしてあります。共箱の蓋裏には歌が読まれており12世 小堀宗慶 の花押がございます。黒い釉薬が宝珠の絵の、白を部分的に被っており、その白い部分が菊のように見えると言うところからかひかげさす まつの木かげに色はえて ひとむら白ししらぎくのはな※ひかげとは日の光のこと※ひとむらとは、部分的にまとまってひっそりとと言う歌が書かれています。花押の横には、松下菊 寄人 源英一 とあります。寄人 よりうど とは宮中、御歌所の職人玉の絵がたまたま黒い釉薬で隠れたその様子から、菊が松の木陰にひっそりと咲く姿を読み仕立てて風情、趣があり、茶人たちの豊かなセンスが感じられるお品だと思います。幅12.5センチ、高さ7センチ、高台径4.5センチ重さ400グラムほど水漏れはありません。到着希望日時等ありましたらコメント欄にお願いいたします。